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「ソーシャル・ビジネス・ニュース」 「被災地から日本をよくする100の方法 〜ギフト・エコノミーの幕開け」(NHK出版)の出版のお知らせ

被災地から世界をよくする100の方法〜ギフト・エコノミーの幕開け 被災地から世界をよくする100の方法〜ギフト・エコノミーの幕開け
東日本大震災により、一時は40万人が避難を余儀なくされ、避難所や仮設住宅で不自由な生活を強いられました。被災された方々をなんとか支援したいと、138万人のボランティアが国内外から駆けつけました。瓦礫やヘドロの掻き出しにはじまり、さまざまな試みが行われ、個人、任意団体、NPO、企業、自治体などが、被災者のために少しでも役立ちたいという思いを形にしてきました。

この総体を把握するのはなかなか困難ですが、本書では、震災の際の支援方法、防災のためのアイデアなど被災地における100の取り組みを選び、関係者に取材、編集し一覧できるよう試みました。選択の基準は「ギフト・エコノミー(与える経済)」という考え方に沿った行動であるかどうか。ギフト・エコノミーとは、自ら進んで与えることを前提に成立する経済で、需給関係で価格が決まり、貨幣の支払いと引き換えにモノやサービスが提供される収奪型の市場経済(マネー・エコノミー)とは異なり、「絆とクリエイティビティ」によって成り立つ経済です。

被災地は、少子高齢化、環境、格差などの問題をかかえた「課題先進地域」と言われています。そこで活動する個人や組織は、マニュアルのない中、その解決に向けて取り組んでいる「クリエイティブな存在」です。現在、行き詰まり感のある資本主義世界において、被災地での絆で結ばれるクリエイティブな生き方、働き方の動向を知ることは、新しい展望となるのではないかという考え方が根底にあります。被災地支援も4年目を迎え、「もの」から「こころ」へと大きく転換する節目を迎えています。2015年4月時点で4年間の総括として、横断的にまとめることで今後の展開も見えてくるに違いありません。被災地支援・復興に関心のある方、今後日本の10年の行く末に関心の高い読者にとって必携の書です。