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2012/10/12【ソーシャル・ビジネス・ニュース】「被災地から日本をよくする100の方法」ご協力のお願い

今日はご協力のお願いとイベントのお知らせです。

★★★「被災地から日本をよくする100の方法」ご協力のお願い★★★
来年3月に「被災地から日本をよくする100の方法」(NTT出版)という本を出す予定で動いています。被災地でのユニークな100の取り組みを紹介し、将来の被災の際に役に立つアイデア集にしたいと思っています。同時に、日本的価値、東北的価値の魅力を再発見し、人、モノ、お金の動きを人や環境に優しい流れにする「ソーシャルキャピタル」構築(これまでの経済一辺倒へのアンチテーゼ)のきっかけになることを希望しています。ついては、皆様ご自身や所属する組織の支援活動、あるいはお知り合いの方の活動をぜひ、お知らせ下さい。

アンケートのリンクがありますので、以下、お時間のある際にご回答頂ければ嬉しいです。1回目の募集は10月末です。内容によっては本やウェブサイトで紹介させて頂きます。

http://enq-maker.com/63p8tzZ

★★★10の基準★★★
以下のような活動のエピソードを求めています。
1. これまでにない新しいアイデア、ユニークな取り組み、オンリーワンの活動
2. 震災を機に始まった活動
3. 将来の被災の際に役に立つ活動
4. 半径5メートルからスタートした、多くの人の参加が可能な仕組みがある活動
5. 日本・東北の価値観や魅力を活かした活動
6. 日本から世界に発信できる活動(特に医療・防災・教育・環境の分野における日本の実績や経験はグローバルで強み。日本は高齢化社会であり、地震国である。同時に、高い大学進学率を誇る教育熱心な社会であり、企業のISO14000取得率の高さが示す環境意識の高い社会)
7. これまでの経済一辺倒へのアンチテーゼとして、人、モノ、お金の流れを変える活動
8. 本業・特技・趣味を生かした活動
9. 個人、企業、NPO、行政、社会起業家などが有機的につながったソーシャルな活動
10. 情熱が感じられる活動

★ ★★出版・ウェブプロジェクトへの想い★★★
ちょっと長めですが、今回の出版・ウェブプロジェクトの想いを書いてみました。

●戦後と災後●
戦後大切にされてきたこと、それは一言で言えば、経済大国になるべく一生懸命働いて、生活を少しでも楽にしようという思でした。第2次世界大戦ですべてを失った日本人は、とにかく、欧米に追いつこうとがむしゃらに働きました。特に日本の父親は、企業のために、家族を犠牲にしてまで残業をしてきました。自分のことはさておき、会社のため、家族のため、そうすることが良しとされ、勤勉に、まじめに、実直に。

そして、右肩上がりの成長。いつのまにか達成した国民総生産世界第2位という地位。大量生産、大量消費、そして大量廃棄という生活。そのハザマで失ったものは、なんだったのか。考える暇も余裕もなく、果てしない進歩の幻想に惑わされ、バブルを体験。そしてそれが、ある日、崩壊。

ニート、孤独死、ドメスティックバイオレンス、校内暴力、学級崩壊、雇用の不安。利益主義の副産物ともいえる、さまざまな問題が浮き彫りになってきた中、リーマンショックに象徴される世界規模の経済破綻に。日本は行き場を失いました。

●リセットボタンを押された今●
そんな中、東日本大震災が起きました。地震と津波で2万人の死者・行方不明者を出し、原発の破壊により、今も収束の目処が立たない放射能汚染の問題。日本の歴史上の未曾有の悲劇。効率、利便性、快楽の先には、人の幸せがないことがはっきりしました。

なぜこんな目にあったのでしょうか。答えを模索します。絶望の中に希望があるとするならば、一見悲劇と思えるこの状況の中であっても、私は今、被災地を支援するために国内外で活動している個人、企業、NPO、社会起業家たちの取り組みに一筋の光を見出します。彼らは日本の暗い世相を明るく照らす灯台のような存在といえるのではないでしょうか。これまでの間違った舵取りを方向転換してくれるに違いありません。特に震災後の新しいソーシャル・ビジネスやソーシャル・プロジェクトの台頭を見ているとこの「灯台」の効果を実感します。

被災地での活動は、簡単に言えば「エコノミーとエコロジーの共存」であり、「競争ではなく、共奏」つまり、協力しながら共に奏でる共通点があります。これまでの利益至上主義に象徴される効率、マネーゲーム、ノルマ、安全より利益、倫理の欠如などへのアンチテーゼとも言えます。その形態は、企業やNPO(非営利団体)もあるでしょうし、政府、企業、NPOの垣根を超えたパートナーシップにより可能となったプロジェクトもあります。

●絶望から希望の時代へ●
震災をきっかけに、世界を覆い尽くしてきた経済一辺倒の思考に別れを告げるチャンスが到来しました。この思考の対極にある、命を尊ぶ、家族のつながり、絆、他人への思いやり、平和を愛する気持ち、足るを知る、共生といった日本的価値観は、被災地で行われている様々な活動の根底にあるものです。本書を通じて、今、使命を持って被災地で活動してる人たちの「日本の誇り」、「東北の誇り」ともいえる素晴らしい価値観や、その行動を知って欲しいです。そして、日本人の勤勉、誠実、謙虚さを尊ぶ姿勢をエンジンに、生きることが困難とも思える今の絶望を超えて、希望の時代の幕開けを告げようではありませんか。今、私は被災地から新しい日本が見えてくることを確信しています。

★★★イベントのお知らせです★★★
私も理事として関わっている「人間の安全保障フォーラム」主催のイベントです。
ぜひご参加下さい。

対話と音楽の集い「東日本大震災とこころの平和」
―3.11以降の「人間の安全保障」と宗教者―

日時: 2012年11月25日(日)13:00〜16:50 開場12:30
会場: 東京大学弥生講堂 一条ホール
※東京メトロ東大前駅(南北線)徒歩1分 農学部正門すぐ

不安社会を生きている私たちにとって、一人一人の命、生活、尊厳を守る「人間の安全保障」という新しい概念がこころの平和を求める宗教とどのように関わっているのかについて考えます。戦火を耐え抜いた被爆ピアノが奏でる美しい音楽のメロディーを分かち合い、人間の安全保障に思いを巡らせたいと思います。

第Ⅰ部【シンポジウム】13:00~15:30
・テーマ:
3.11以降の人間の安全保障と心の平和―被災地支援を通して考える
・基調講演:
河野太通さん(臨済宗妙心寺派管長、全日本仏教会前会長)
・パネリスト:
杉谷義純さん(世界宗教者平和会議日本委員会理事長)
高木慶子さん(上智大学グリーフケア研究所所長、上智大学特任教授)
島薗進さん(宗援連代表、東京大学大学院人文社会系研究科教授)
・コメンテータ:
山脇直司さん(HSF理事、東京大学大学院総合文化研究科教授)
・司会:
蓑輪顕量さん(宗援連世話人、東京大学大学院人文社会系研究科教授)
岡田真美子さん(宗援連世話人、兵庫県立大学教授)

第Ⅱ部【被爆ピアノとヴァイオリンコンサート】 15:40~16:50
◆プログラム◆
ベートーヴェン/ヴァイオリンソナタ 「クロイツェル」 作品47
ショパン/「別れの曲」 作品10の3 バッハ=グノー/アヴェ・マリア
ドボォルザーク/ロマンス 作品11  復興支援ソング「花は咲く」ほか」

演奏
鈴木健史(ヴァイオリン)・鈴木弘子/森田真帆(ピアノ)・吉水知草(ソプラノ)

【参加費】
1,500円(学生、障害のある方:500円、会員1,000円)当日申込:2,000円(満席の場合はお断りする場合がございます)

【共主催】
NPO法人「人間の安全保障」フォーラム(HSF)(理事長 山下晋司 東京大学大学院総合文化研究科教授)
宗教者災害支援連絡会(代表 島薗進 東京大学大学院人文社会系研究科教授)
東京大学大学院総合文化研究科「人間の安全保障」プログラム(HSP)(運営委員長 丸山真人 東京大学大学院総合文化研究科教授)

【問い合わせ】
HSF事務局 1125プロジェクト実行委員会
〒153-8902 東京都目黒区駒場3-8-1 東京大学駒場キャンパス9号館3階CDR内
E-mail:HSFoffice@yahoogroups.jp

【ご寄付のお願い】
東日本大震災の被災者支援や復興支援など、人間の安全保障推進のためにHSFが活動
する資金として使わせていただきますので、ぜひ、ご寄付をお願い申し上げます。

振込口座名義:人間の安全保障フォーラム 理事 三竹眞知子
三井住友銀行下丸子支店(810)普通預金(口座番号)3977608

※振込の際には、必ずご寄付者のお名前を記入して下さい。11月9日までにお振り込
みくださった方は、イベント当日配布予定の「ご寄付者一覧」に記載させていただき
ます。お手数ですが、寄付者名・振込金額・振込日を以下宛てにお知らせください。
①Faxの場合:045-901-1756 ②E-mailの場合:HSFoffice@yahoogroups.jp

斎藤槙でした。